こんにちは!
イレブンワークスのイレブンです!
2024年4月14日に、ダイエットプログラム(いつメン研修会)を提供しました!!
はじめに
前回のいつメン研修会は、昨年11月でした。
約五か月ぶりとご無沙汰になってしまったのは、年末年始や年度末を挟んでしまったから……だけではなく、私がアマチュアキックボクシングの試合に集中していたからです(笑)
この数か月は、試合に勝つために、私が生徒として貪欲に教えを受ける立場で過ごした日々でした。一転、いつメン研修会は、私がリーダーになっていつものメンバーに運動指導をする会。
この研修会もまた、私にとっては非常に大切なものです。元々はいつメンの一人、A君の発案で始まった集まりでした。
大学の部活動で一緒だった後輩からある日突然「最近ようやく近代格闘技に興味が湧いてきたので、レクリエーション感覚で教えてください!!」との連絡。
部の活動内容が古武術だったので、学生当時は近代格闘技に興味があるのは私くらいでした。そのため「やっと近代格闘技の魅力を知らしめる時が来た」と思い、A君の誘いに乗り、B君、Cさんも巻き込んだという経緯です(笑)
ジムで教わった内容をそのまま彼らに教える。それだけで、自分自身の理解が深まることが多いです。教えようとする中で、説明がしにくい部分が出てくることがあります。ということは、自身の理解が浅いのでまたジムに戻って覚えなおします。
また、ジムの中では出なかった疑問が、この会で出ることもあります。研修会のいつメンは、ジム内とは違う観点を持っているので、ジムで違和感なく進めていた内容にも、新しい角度からのアプローチがあり、それが大いに私のためにもなるのです。
終わったらみんなでご飯とスーパー銭湯という楽しみもあるので、あまり日にちを空けすぎずにやっていきたいと改めて思うのでした(笑)
参加者
前章で先に人名が登場してしまったので……例によっていつものごとく!いつメンについて過去記事を引用して紹介していきます!
参加者1人目:後輩A君
大学卒業後も、私とは別の先輩と一緒に古流武術の稽古を続けているナイスガイ。
近代格闘技にも興味があるとのことで、彼から教えてくださいとの誘いを受け、しばらく前から私と定例の練習会をしています!
手足が長く、重心が高いため古武術よりも近代格闘技の方が向いているのではないかと、私個人的には見ています(笑)
参加者2人目:後輩B君
卒業以来、かつての流派からは離れているものの、ウエイトトレーニングをしたり、イスラエル発祥の護身・逮捕制圧術「クラヴ・マガ」の教室を見学に行ったりと、武道や格闘技への関心は失っていない様子。
彼もまたA君の誘いにより定例会に参加するメンバー。激務のストレスをパンチキックで解消するという目的もかなり大きいと見受けられます(笑)
参加者3人目:後輩Cさん(今回不参加)
私の後輩であり、A君の彼女さん。古流武術をやってる頃から、思い切りがよくセンスがあるなと個人的に思っていました!
A君から、最近私に習っているということを聞き、自分も久しぶりにパンチキックで体を動かしたい!ということで参加。
参加者の引用元:当ブログ
当ブログで紹介している「いつメン」との活動は、イレブンワークスのサービス提供内容の研修会といった意味合いが大きいです。
どんな運動が効果的か、そして楽しいかを検証し、皆様へのサービスにフィードバックしていきます!
イレブンワークスでは、お客様からのご依頼に沿って、パーソナルフィットネスやセミパーソナル(私一人に対してお客様とそのご家族、ご友人など2~4名ほど)、グループレッスンを行います。
逆に、この「いつメン」との雰囲気が楽しそう!という事であれば、我々に混ざって一緒に運動していただくことも可能です☆
レッスン内容
準備運動
ステップが多いことと、拳を叩きつけることから、手首、足首を入念にしつつ、全身をほぐします。ケガ予防と、関節の可動域の確認です!
そして……久しぶりのいつメンたちは筋肉痛必至の筋トレに移っていきます(笑)
筋トレ
腹筋サーキット
内容は過去記事から引用!
1セット30秒、インターバル10秒で6セット、6種類の腹筋運動を行います!
6種類のセットの内容は以下の通り!
1.シットアップ
「腹筋」と聞いて、最も一般的に良くイメージされるものです。
仰向けになり(以下全て仰向け姿勢で行う)、両膝を90度に立てて上体を起こす運動。下ろした際には寝転がってしまわず、後頭部、出来れば肩甲骨までも浮かせたところで止めて、また上がれるとベターです!
2.ライイング足掛けニートゥーエルボー
「ニートゥーエルボー」は該当する運動が多い!(驚き)
なるべく正確に表現するため、種目を名付けてみました(笑)
右膝を90度に立てて、左足首を右膝にかけ、左膝を左側に開きます。
右手を後頭部に当てて、左膝と右肘(かけた足の膝と対角線の肘)を合わせるように上体を斜めに起こします。
3.2の左右逆
4.バイシクルクランチ
これは別メニューと誤解することはなさそうなので、コツを書きます!
上半身を大きく振って、肘を膝にぶつけに行く感覚で行います!
また、自転車を漕ぐように足を蹴り出すのですが、その向きが高い位置にならないように気をつけます。地面と平行に、低めの位置に向かって蹴り出します。
5.ミニクランチ
両膝を曲げて上にあげ、両手で後頭部を抱えて両肘を顔の前に出します。
両肘と両膝がなるべく高い位置で合わさるように、腹筋の力を使って引き上げます。
小さく、速く、連続して行います。
6.レッグレイズ
腕で地面を押して反発を得られないようにするため、両腕は肩の真横に伸ばします。
頭を上げて、自分のへそに視線を向けながら両脚を持ち上げます。
引用元:当ブログ
フットワーク強化筋トレ(ふくらはぎ)
ペアになり、互いに向かい合って同じ足(右足なら右足同士)を差し出し掴む。そのまま片足でタイミングを合わせて連続ジャンプ(45秒)。
この腹筋サーキットとふくらはぎのトレーニングは、昔の先生に教わったものです。ジムのシステム上、様々な先生に教わる機会があるのですが、特にしんどいと思う筋トレなので良くメニューに取り入れます(笑)
楽しいメニュー、動きが少なくじっくりしたメニュー、とにかくしんどいメニュー……これまでの何名もの先生からシゴかれつつ叩き込まれたものが、ノウハウとしてイレブンワークスに蓄積されています(笑)ゼヒ一緒に楽しみましょう☆☆
キック打ち込み
せっかく新入荷のアイテムとしてキックミットがあるので、キックの打ち込みをしました☆
片手に1つずつ装着するキックミットよりも、安定してキックを受けることが出来るので、キックだけをひたすら練習するならこのアイテムの方が優れています!!
キックにも色々な理論がありますが……我々はムエタイ流のフォームが身に着けられるように頑張っているところです。そのためには「連打出来る安定性」が必要なので”ミドルキックのダブル”(同じ足で同じ高さを素早く2度蹴る)を練習しました!
ファットバーンコンビネーション
— イレブンワークス@ダイエット! (@elevenworks11) 2023年7月15日
⑤ミドルキックのダブル
単純に2回蹴るのではありません😌
蹴る前の予備動作として、1度外側に開いたつま先と膝を、そのままにして2回蹴る…文章にすると難しいですね😂
ファットバーンターゲットである脇腹が、強く速く伸縮するため、クビれ作りに効果的です🤩👍✨ pic.twitter.com/wbYUZug5SG
・イレブンワークスサービス提供
久しぶりにいつもの研究メンバーと集まって、練習会実施です🤗
今日は、自分のアマ試合に向けて強化したい内容に付き合ってもらう時間がほとんどでした😂
最後に連蹴りしたのでそこだけ… pic.twitter.com/BR95J3Hn65— イレブンワークス@ダイエット! (@elevenworks11) 2024年4月14日
練習の最後に10連打を撮りました☆上の動画との微細な違いと、大きなミットの安定性をご覧ください(笑)
動き+攻撃
A君のリクエスト+私の課題コーナーです!!
A君「攻撃したらすぐに動く。これで、むやみな打ち合いにならず消耗が抑えられるのでは?」
鋭い意見ありがとう!全くその通りですし、私自身の課題ともマッチします!!
常に正面に立って戦いを続けると、パワーとリーチがある方がどんどん有利になっていきます。私はジム内でかなりリーチが短い方なので、この課題は必修と言えます、逆に、リーチに恵まれたA君がこの課題に気づくのは素晴らしいですね!!
1.攻撃をしてから動く
まず攻撃を仕掛け、すぐに移動。その場にとどまらないことで、反撃をもらいにくくします。
①ワンツー→バックステップ
ミットで受ける側(以下、受け側)が、ワンツーを受けた後左フックを返します。これをバックステップでかわします。
ワンツーの2発目(ストレート)を、上半身を突っ込ませながら大きく打ってしまうと、もう戻れません。かといって、最後に戻ることばかり意識して、ストレートが弱くなってもいけません。
上体の前傾ではなく、右半身の旋回でしっかりストレートを打ち、相手の左フックを余裕を持ってかわします。
②ワンツー→右サイドステップ→ストレート
受け側が、ワンツーを受けた後ジャブを返します。これを、右足を右に1歩出す分の、頭の位置のズレでかわします。この際左足は動かしません。また、ヘッドスリップのように上体を傾けません。直後に右ストレートを返します。
人体の構造上、右に1歩出る際に左手が下がっている方が動きやすいですが、不用心なのでガードを忘れずに、です☆
③ワンツー→右ウィービング→バックステップ
受け側が、ワンツーを受けた後左フックを返します。これをウィービングでかわし、更にバックステップで距離を取り、攻防を仕切り直します。
いわゆる『パンチ&ロール』です!フロイド・メイウェザー・ジュニアの得意技として有名な動きです。ロール(ウィービング)の最中に、顔面が下を向いて相手のことが見えなくならないように行います!
相手を見ながら余裕を持ってロールを行い、チャンスならばバックステップせず攻めを続行しても良いです。ちなみに、キックがある想定なのでボクシングほど多用は出来ません。膝蹴りなどに要注意です!
基本のワンツーから、その場にとどまらず動く3パターン。これがA君ご所望の「攻撃したら動く」形です。続いては、少し発展させて……
2.動きながら攻撃
お次は「動きながら攻撃」です!
前後左右に動きながら同時に攻撃をするので、相手は迎撃しにくくなります。
前に動く:ジャブ→ボディジャブ→ストレート
前進はもっとも単純なので、ここでは上下の揺さぶりを混ぜます。左足を1歩踏み出してジャブ、さらに1歩踏み出してボディジャブ。この2発を素早く行います。この際、右足は動かしません。ボディジャブを打った後、すぐに元の構えに戻れるくらいのバランスを保ちます。
ボディジャブを打った後はかなり大股になっています。その姿勢から後ろ足を思い切り踏み切り、ストレートに繋ぎます!
右に動く:右サイドステップ→右フック→左ボディ
後ろ足で大きく右に1歩、2歩目の前足を相手の方向に踏み込むと同時に、大きく右フックを打ちます。正面からの右フックに比べて、より大きく左上に注意をさせるためです。すると右下への注意はしにくくなるので、そこに素早く左ボディを滑り込ませます!
右フックを、大きくは振っても、力を入れ過ぎないのがコツです!あくまでも注意をさせるための攻撃であり、本命の左ボディに早く繋ぐためです。
左に動く:ガゼルパンチ(左フック)→右ストレート→間合いに応じたキック
漫画『はじめの一歩』でご存じの方も多いかもしれない『ガゼルパンチ』です!!(笑)
ダッキング(ボビング)のようなフェイントを入れてから、飛び込んで思い切り左パンチを当てる動きです。ここでのパンチなのですが、漫画内での描写の影響からか、アッパーだと思っている人が多いようです。しかし、元祖と言われるフロイド・パターソンはフックで行っています。
今回は、相手に右の外側を強く意識してもらうため、飛び込みをやや左前に、パンチを左フックで行います!するとガードの間が開くので、そこに素早く右ストレートを入れます。
飛び込みを用いることによって、相手との距離のコントロールが難しくなります。飛び込みに反応して下がる相手は、ストレート→左ミドルキックで追っていきます。
ガゼルパンチを、相手が足を止めてブロックした場合、ストレートの時点でやや距離が詰まります。その場合、ストレートで出した右手でそのまま相手を押さえ、右ローや右膝蹴りを出します。
後ろに動く:スウェーバック→左フック→ストレート
今度はカウンターです!メイウェザーがやっていることで有名な、プルカウンターと呼ばれる形ですね!
相手の前進に合わせて、上体を反らし、後ろ足に体重のほとんどを移しながら、左フックを打ちます。左の踵、腰、肩……左半身全体をしっかりと回しつつ、顔は正面を向いたままにするのがコツです!
左フックを当てたら、目いっぱい体重が乗った右足で地面を蹴り返してストレートへ。相手を押し返します!このストレートの後の間合い次第で、先ほどのように蹴りを使い分けていくのも良いですね。
このように、ワンテンポで前後左右に動きながら攻撃が出来ると、戦術の幅が広がります!!
3.動いてから攻撃
実は、先ほど行った「2.動きながら攻撃」は、ある程度慣れていないと難しい内容です。そこで、少し簡単にした内容を。ただ、後述の内容と重複するため、このタイミングでは概要の説明だけにしました。
「2.動きながら攻撃」は読んで字のごとく、フットワークと攻撃を同時に行うものでした。今回の「動いてから攻撃」は、これまた読んで字のごとくなのですが……フットワークで左右に動くことにしっかり一拍置く。まず横に動いて、それから攻撃するという形です。やって見るとどうなるか……後述します!!
格闘技をスポーツ、ゲームとしてとらえた時……一歩も引かずに殴り合う義務はどこにもありません。上手く動きながら相手を翻弄し、打たれずに打つ!この課題の到達点はそこにあります☆
ボディアッパー
戦術的な内容の後になってしまいましたが、このタイミングでシンプルに技の確認をしました(笑)
格闘技において、一言で「ボディブロー」と言った時に多くの人が連想するのはおそらく「ボディフック」だと思います。手のひらが上向きの拳で、脇腹(主に肝臓のある場所)を回し打つパンチです。
しかし、ストレートをみぞおちに打つ「ボディストレート」や、手のひらが上向きの拳で、みぞおちを直線やや上向きに狙い撃つ「ボディアッパー」も「ボディブロー」の一種です。
今回確認したのはボディアッパー!!個人的にあまりフィーチャーされない技のような気がしているのですが、ジムの先生2人がそれそれ別の用途でおススメしていたので、まとめて復習してみることにしました☆
1.ワンツー→左ボディアッパー
ワン!ツー!ボディ!と言われると、先述の通り、左手のひら上向き、脇腹を回し打つ「ボディフック」というパンチが真っ先にイメージされると思います。「レバーブロー」という呼称もとても有名ですね!
この左ボディフックを打つには、上体を左前に傾ける必要があります。ワンツーの後に相手からストレートが返ってきたタイミングなら回避も兼ねていてバッチリなのですが、待たれてしまうと左のガードが空いたところを右フックなどで狙い撃ちされるリスクがあります。
更に、キック有りのルールでは右のキックが直撃してしまうリスクも……それを回避するための左ボディアッパーです!!
狙いは脇腹ではなくみぞおち。相手の体の中心なので、左前に傾く必要がありません。また、極力頭を動かさないようにすることで、パンチの種類が読まれにくくなるという効果もあります。
潜り込まないと、ボディを打てない──そんな先入観も取り払います!ワンツーと同じ間合いで届かせるように、肘を内側に絞って直線的にボディアッパーを伸ばします。
B君の言う通り、とにかくスピーディーに、3発目まで打ち切ると効果が高そうです☆
また、威力を出す練習にするために実際に強く当てるのがいいと思いました。
受け側にワンツーを両手でさばかせて、3発目の処理、というより反応が間に合わないくらい早く打ち込みたいので……そんな時は『ベリープロテクター』(冒頭写真左上)が活躍です!!緩衝材が入った胴当てのことですね!
ボディの真ん中(みぞおち)をグローブやミットを使って強く叩くのは攻め側も受け側も難しいので、道具があるとお互い安心して強く打てます!
2.ステップイン→左ボディアッパー→右ストレート
素早いステップワークを使って前後を繰り返すスタイルに向いているボディアッパーをもう1種類!!
踏み込みとリーチを目一杯活かして、遠くからジャブを当てていく流れ。フットワークに自信があるなら必ず組み込む攻撃です!このジャブを何度か見せておき、ボディアッパーに変えるというパターンです。
なるべく遠くから踏み込むこと、拳をすくい上げてしまわずに直線的にみぞおちに向かって伸ばすこと、完全に半身になることで、ジャブと同じだけのリーチを確保します。
踏み込みからジャブが来る!と相手に思わせ、実はアッパー。そしてアッパーに驚いているうちに、完全半身で”溜め”十分な右ストレートを叩きこむというコンビネーションです!!
事前に、踏み込みとジャブを意識させることでかなり決まる印象です!
ガードからのプッシュ
今度は私の課題です!アマチュア試合に向けて、こうすれば弱点が克服できるのではないか、という案を試してみるコーナー!
私が参戦しているアマチュアキックボクシングの舞台においては、細かいテクニックよりも「攻めている、押している」という印象の方が重視されます。下がりながら上手くディフェンスしてしのぐというシーンがあった場合、それは0点どころかマイナスになっている可能性もあります。
私は、ヒットをもらうことに心理的抵抗があるからか、比較的下がりながら戦う傾向があるようです。このままでは判定に支持されない!ということで、相手を押して下がらせる『プッシュ』を交えた攻防を練習していこうと考えました☆
ハイガード→プッシュ
ハイガード(ダブルガード、ダブルアームブロック)は、前腕を顔の前に2本揃えて立てる形。皆さんがイメージしやすい、いわゆるボクサーの「ガード」です。
どの角度からも隙間が無いように、脇を締め、肩をすくめ、肘の間隔を狭めます。しかし完璧な全面防御は物理的に不可能なので、隙間から相手の攻撃を見極めつつ、それに応じて僅かに腕を動かします(フックならグローブを顔の横に、ボディフックなら肘を下げる、など)。
ボクシングや、首相撲のないキックボクシング(K-1ルール)では、このハイガード同士がぶつかり合うようなシーンがあります。お互いに攻め気があり、下がりたくないような時です。
例えば、以下のような展開。(攻撃側が主役)
ワンツーフックストレートに対して、相手は、パリィ、パリィ、ブロック、ブロック。
攻め側は、4発も打つので当然どんどん前に出たい。受け側は、2発までは余裕を持って処理するも、更なる追撃で下がらされまいと踏みとどまってブロックを選択。すると、攻め側の3、4発目は詰まり気味になります。しかし攻め側も、また間合いを取って仕切り直したくはない。
こんな時です。ここで攻め側がハイガードの形を取ると、3、4発目をブロックしている受け側とハイガード同士でぶつかります。ここから、ハイガード状態においては手前に向けている手のひらを相手側に返し、一瞬沈み込むように重心を落とし、摺り上げるようにしながら相手を押します。相手が下がれば下がるほど良いです。
まだ不慣れなせいか、このプッシュの練習で少し不安な部分がありました。どうしても両方の手のひらを相手に向ける瞬間が無防備であることと、押す際に両手が滑ることです。これは慣れていくしかないか……と思いながら試行錯誤していると、A君、B君がひとこと。
「昔のやり方は使えませんかね?」
なるほど!『相生道』!!
我々いつメンが出会ったきっかけの武道である『相生道』。
詳しくは過去記事参照なのですが、その相生道にも、プッシュに似た技がありました。
それをMIXさせてみると、このような形になります。
ハイガードがぶつかり合った際、左の前腕を水平にして、相手の腕2本を押さえつけます。右の手のひらは、相手の左肘に。この形なら、相手の両腕を封じているし滑りにくい!!!
これはジムで練習しているだけでは絶対に出ない発想です。冒頭で述べた「いつメン研修会の意義」ここにあり、です!
リアルなキックボクシングの攻防の中で通用するかどうかは、またジムに戻って確認したいところです☆
ロングガード→プッシュ
今度は、ムエタイの「ロングガード」からプッシュに繋げてみます。このロングガードにも様々な形があるようですが、今回はYouTube動画で見たものを新しく取り入れてみようかと☆
こちらの動画を参考にしてみました!!
私が以前から知っていたのは、まさに動画内で悪い例とされているロングガードの形でした……今回の形なら、相手にパンチを打たせずに押し込んでいくことが出来るのでは??
ということで攻防に組み込んでみます。今回は受け側が主役です。
相手のワンツーフックストレートに対して、パリィ、パリィ、割り込むようにロングガード。
攻め側は4発打ち切るつもりで打ち始めます。受け側は、ワンツーまでは余裕を持ってパリィで処理するも、更に相手の回転が上がっていくことを阻止したいし、下がりたくないということで、3発目の前にロングガードを割り込ませ、それ以上パンチを打てないように妨害します。
そして、パンチが止まった相手を、ロングガードの形を押し付けたままさらに押し込んで下がらせます。
やって見て、このプッシュは決まる気がします!ムエタイ・アップライトスタイルを採用する場合はどんどん試していきたいです☆
しかし、両腕を伸ばす形になるため。空きやすい脇腹のガードには気をつけなければいけないなと思いました。
キックにパンチでリターン
引き続き私の課題です!!
アマチュアキックボクシングの試合で連敗してしまって以降、私はスタイルを改造するかどうか模索中です……。現状のムエタイ・アップライトでキック主体の戦法は、手数が少なくなりやすく、ジャッジの支持も得にくいからです。
また、私自身の考えというか、好みによってずいぶんと技に偏りが出てきている気もします(笑)
相手のミドルキックを、腕だけでガードすると相手にポイントが流れる(不完全な防御しか出来ていないとみなされる)。ミドルキックに対しては、極力ヨックバン(ムエタイ式、対キックの脚を用いたガード)で対処し、キックをリターンする……これらは、あくまでムエタイのリングで支持されることです。
アマチュアキックボクシングにおいては、腕だけでブロックしてもポイントには全く影響がないし、パンチをリターンしても良いのです。将来的にどんなスタイルを採用するにしても、パンチリターンも覚えておいて損はないし、パンチ中心のスタイルからフィードバックできることもあるかもしれない……ということで、やっていきます(笑)
やることは非常に単純です!相手の右ミドルに対しては左フックを、左ミドルに対しては右ストレートをリターンするだけ。
キックをブロックする際の細かいポイントとしては、キックが来る方向に少し身体をひねり、少しかがみます。
構えているとはいえ、身体をひねらないでそのままキックを受けると、片腕だけにダメージが入り、腕が痛くなってパンチが打てなくなったりガードが下がったりします。キックが来る方に身体をひねり、両腕で受ければダメージが分散出来ます。また、ひねる動きはパンチの”溜め”になります。
少しかがむことも、パンチの”溜め”になる他、ハイキック、ミドルキックのどちらにも同じ動きで対処できる利点があります。ミドルの高さに合わせて、両腕を下げて防御すると、ハイキックだった際に顔面がら空きで食らってしまいます……。顔の高さをガードしたまま、かがんでミドルキックの高さをガードすれば、いざハイキックだった際も大丈夫どころか、ハイキックの空振りを誘えるかもしれません!!
ブロック→リターンが素早く出来るようになったら、パンチを増やしてコンビネーションまでまとめられると良いですね!
相手の右ミドル→ブロック→左フック→ストレート→左ミドル
相手の左ミドル→ブロック→ストレートフックストレート→左ミドル
といった形で☆
余談なのですが、10年以上前に今とは違うジムに通っていた頃は、このパンチリターンが結構良く出来ていたんですよね……。今の自分は当時より強くなっていると確信していますが、技のバランスがキック偏重に変わったのは間違いなさそうです(汗)
ファイトスタイルの模索(マススパーリング)
マススパーリングの中で、私が今考えている3つのファイトスタイルを試し、A君B君に感想を聞きます!!
3つの中からどれかを選択するのか、はたまたエッセンスを抽出し、統合するのか……それはこの記事を書いている現在もわかりません(笑)
1.ムエタイ・アップライト
ムエタイのジムに所属したことも、ムエタイ経験者に指導を受けたことも無い私です。
しかし、今までの先生たちのジムでの指導や、YouTubeでの自習の中から好みの物を組み合わせていった結果、いつの間にかムエタイ・アップライトスタイルのようなものになっていました(笑)
自分にとって一番自然なスタイル。しかし、アマチュアの試合で連敗中のスタイル──メリット、デメリット、相手の感想をまとめてみます!
メリット
・一番慣れていて、体力の消耗が少ない
・研究している蹴り技からの派生が多く使える
デメリット
・体重を乗せたパンチを打ちにくい。パンチの手数そのものが少なくなりがち
→パンチが少ないと≒顔面ヒットを取れるチャンスが少ない→判定から支持されにくい
・重心が後ろにある→先手を取りにくく、後手に回りがち
・バックステップを使うと不利になりやすいので、相手の攻撃が届く範囲に居続けるプレッシャーがある
・連敗しているスタイルを信じられるか??(重要笑)
感想
A君、B君「いつものイレブンさんですね。いやらしいフェイントが多くて、やりにくさを感じます。マススパーリングなので強引に攻めませんから、パっと見弱点があるような感じはしないんですが……」
2.オープンスタンス+プレッシャー
構えの足幅を大きく広げます!速いフットワークを使わず、後ろ足→前足の順で1歩ずつ前進し、両腕のガードも高く保ち、ジリジリとプレッシャーをかけます。
パンチ、キック両方に対してパンチでリターンし、キックはローキック中心で時々打つ程度。
判定に支持されたいという気持ちから模索しているスタイルです(笑)武尊選手を少し参考にしています!!
メリット
・広いスタンスで踏ん張りが効くので、いつでも強いパンチが打てる
・手数+プレッシャーが確保できれば判定に支持されやすい
デメリット
・研究している蹴り技が出しにくくなる
・キックのカットをしにくくなる
・慣れないスタンスで、スタミナ消費が激しい
3.オープンスタンス+フットワーク
MMAファイターのように、素早いフットワークを使い常に動いているようなスタイルです!
また、先述の『動き+攻撃』の項目3.動いてから攻撃の実践パートです!
右にステップ、ジャブ、右にステップ、右ロー、左にステップ、ストレート……と、ステップを1回入れてから1発ずつ攻撃していくのが最もシンプルな形です。もちろん、1歩+1発でなくても良いです!
メリット
・打ち合いを回避できる
・攻撃を読まれにくい
デメリット
・常に動いているため、スタミナの消耗はかなり激しい
感想
A君「なんの攻撃が出てくるか、それ自体は読めないんですが、攻撃のタイミングが読めてしまうと……リーチ長い側からしたら全部に前蹴り合わせたりしちゃえばかなり防げる気がしますね」
B君「攪乱される感じがかなりあります……目が回るというか……」
小まとめ
A君はやはりある程度マススパーリングに慣れていることから、私の付け焼刃が通用しないことが多く、弱点の確認が捗ります!!
B君は思い通りに翻弄されてくれる(笑)これもまた強みの確認が出来て非常に参考になります!!!
まとめ
ファイトスタイル……どれかを採用するというより、エッセンスを抽出して統合するのが良いのかなという気がしている昨今です☆
そしてその統合先は、やはりムエタイアップライトになるのかな?と。まあそんなことを決定する必要はありませんし、決定したらもう変えられないというものでもありませんが(笑)
2番のオープンスタンス+プレッシャースタイルからは、パンチの存在そのものの重要性が改めて実感できたので、ムエタイスタイルでもパンチをおろそかにしすぎないようにしたいと思いました。
3番のオープンスタンス+フットワークスタイルからは、スタンスが狭くてもフットワークを使えばいいのでは?という発想が得られました。
後日早速、2,3のエッセンスを取り入れた1のスタイルでマススパーリングを行っています☆
こうやって試行錯誤するのが、格闘技の醍醐味だと思いますね!!!
A君、B君には、アマチュアキックボクシング試合での勝利を目指す!という私の目標に大部分付き合ってもらっちゃってます(笑)
そんな中でも2人には、心地よい疲労感、攻撃でのストレス発散、キックボクシングという競技の攻防の面白味を伝えられるようにメニューを考えています……伝わったかな?(笑)
お客様に対しては、もちろんお客様のご要望の運動をするお時間を提供いたします☆
そんなイレブンワークスへのご依頼はこちらまで!!
Gmail:11elevenworks11@gmail.com
X(旧twitter):@elevenworks11
最後に、改めまして……
イレブンワークスでは、ダイエットやレクリエーションのため、様々な運動プログラムを提供いたします。道具持参で出張いたしますので、お客様は手ぶらでOK!
・道具を使わない、心肺機能強化、有酸素運動中心のプログラム
・ダンベルなどを用いた、筋力強化、ボディメイクを意識したプログラム
・パンチ、キックの動きを取り入れた、身体操作エクササイズ
・寸止めでお互いにパンチ、キックで攻撃、防御をし合うゲーム
その他ご依頼に応じて出来る限り……!!
それではまた!!!