粉砕!玉砕!大喝采ー!
……されました(笑)
はい、端的に事実から!
8か月ぶりにアマチュアキックボクシングの試合に挑戦しましたが、1ラウンド目の開始20秒ほどでKO負けしてしまいました(涙)
3連敗からの初勝利で1勝3敗とし、久々に迎える第5試合目となったわけですが、結果は残念……。しかし、開き直って楽しく振り返っていきます!
前回の試合以降の経緯
昨年末~3月頃
前回は、自分の好み、憧れのスタイルから離れて徹底的に勝つことを目指した結果、辛くも勝ちを拾いました。
↑過去記事参照
過去記事の概略兼、今回の導入──
私は、ムエタイ系のYoutube動画ばかりを参考にしてスタイルを構築したため、スロースターターになってしまっていました。
本場ムエタイは3分5ラウンド。私が出場している舞台は2分2ラウンドです。ムエタイ系のYoutuberや現役選手は、最大15分戦い抜くために、スロースタートするなどのペース配分をします。それを参考にしてしまうと……2分2ラウンドの短期決戦では出遅れてしまうのです(汗)
そこで、まずムエタイの構えをやめ、足幅を大きく広げて重心を落とし、ボクシングやMMAの選手のような構えに変えました。
個人的にキックの方を好んで練習していて、自他ともに「イレブンさんはキック寄り」といった感じだったのですが、そこもパンチ主体に変える準備をしました。早い決着を狙えますし、判定においても支持されやすい。また、膝をケガしてパンチの練習しか出来ない時期もあったのでちょうどよかったという事情もありました。
勝利のためのスタイル改造が、完全とは言えないまでもそれなりに機能した結果──初勝利へとつながりました!
──概略兼導入終わり。
振り返ってみると、1年で4試合を戦い、少し心身が疲れている自分に気が付きまして(笑)
しばらく試合出場はせず、のんびりジムワークを楽しむことにしました。
自分に初勝利をもたらしてくれたニュースタイルですが……いったん置いといて、また好きなムエタイスタイルで気楽に遊んで行こうと(笑)
一応理由もありまして……ワイドスタンスから鋭いステップを多用するとスタミナ消費が激しいな、と。また、私は重度の偏平足のため、踏み込みを強くすると足底筋膜炎が起きそうという懸念も……。
というわけで、試合の予定も無いため、好みというか個人的嗜好を楽しむことに。以前のスタイルを復習しようと思い、またムエタイ系Youtubeを繰り返し見ていきました。
何度も見た動画でも、自らのステージが変わると見え方が変わる──そんなことがこの時期に起きました。具体的には”ムエタイにも、早めに勝負を仕掛ける攻撃的な構えがある”ということに気が付いたのです。
ムエタイ・フォワード
これまで私は、ムエタイと言えば、後ろ足に重心を置き、前足でトントンとリズムを取る形──いわゆる『ムエタイ・アップライト』しか知りませんでした。
しかし、以下の動画を何度も視聴するうちに気づきました。
「強い攻撃を使うときは、やや前重心の構えがある」とわかりやすく示されています!!それぞれの構えに、動画内で特に名前などはありませんでしたが、便宜上、元々認識できていた方の構え(後ろ重心、前足リズム)を『ムエタイ・アップライト』、今回気づいた構え(やや前重心、後ろ足の踵を浮かす)を『ムエタイ・フォワード』と呼ぶことにします。
このムエタイフォワード、何度も見た動画なのに、なぜかこの時まではあまり頭に入って来ませんでした……が、今こそ取り組んでみる時だ!と思い、しばらくやってみることにしました。
次回はいつ試合に挑戦するかこの時点では決めていませんでしたが、新しい構えを取り入れるにあたってやはり試合を意識しつつです。本来であれば、アップライトで探りながらフォワードで攻め、攻め切れなければ再びアップライトに──といった形で2つの構えを切り替えながら5ラウンド戦い抜く形です。しかし私の舞台は2分2ラウンド。打ち負けない、出遅れないためには……このムエタイフォワードの構えで試合終了まで通す!!
なんとなく、次戦のためのスタイルが浮かんできつつありました。
8月決戦に至るまで
4~5月 恒例の東京旅行
我が家は、ゴールデンウィークとシルバーウィークの年2回、東京に10日ほど滞在するのがここ数年の定番となっております!
今年のGWにも10日間ほど楽しんできました♪
今回は特に格闘技やフィットネスに関することをしなかったので記事にはしませんでしたが……。
(旅行中に格闘技やフィットネスに関する活動をした場合は、以下のように記事にしています!)
さて本題に戻りますが、この旅行期間中は当然ジムに行かず、運動をしていません。そうすると旅行空け1発目のジム練習は、約2週間ぶりになってしまいます。
1発目から数回の間は、ゆっくりと慣らし運転感覚でやればいいものを……いきなりエンジン全開でやってしまいました(汗)そして……左膝が痛くなりました(泣)
昨年10月に右膝をケガしたのですが、昨年末、私の初勝利の試合の際にはほぼ痛みが無くなっていました。その後、もうほとんど良くなったのかな……と楽観視しながらジムに通い続けてからのこの痛み。
ケガした右膝を、左膝でカバーしていたんでしょうね……右膝の痛かった場所と、鏡合わせかのように全く同じ部分が痛くなりました。
全く同じ場所なので、左脚の内側側副靭帯損傷ということになると思います。
というわけで、右膝の件から通い続けている接骨院にて、右膝の継続治療と、左膝の新規治療を進めていくことになりました(汗)アスリートらしく、順調にボロボロになっています(笑)
6月、観戦者として
両膝の状態が、良くもなく悪くもなく……可動域によっては、微かに違和感や痛みがある程度でした。6月には試合開催が予定されており、練習仲間も何人か出場予定だと聞いたため、どうしようかな……と考えました。
先生にも出場を打診されましたが、結局、6月の試合は見送ることにしました。ただ先生には「今回見送って様子を見て、8月になっても膝の状態が変わらなければ出ます。時間をおいても変わらないのであれば、自分の膝は”そういうもの”になったんだと思いますので……」と伝えました。
そして6月の試合当日を迎えたのですが……私は、観客として現地入りしていました。
ただ、どうせ行くからには出場する仲間のためになろうと思いました。
試合直前のウォーミングアップや動きの確認のための打ち込み相手になれるように、ミットとベリープロテクターを持参したのです!!
これには仲間たちも「スタッフの方ですか?」「時給発生してるんですか?」と爆笑(笑)
笑いを取りつつ、本来の目的も果たしました。「直前にイメージを固めることが出来てありがたかったです」と言ってくれた仲間もいたので、やった甲斐があったなと。
他にも「話し相手がいて緊張がほぐれた」との声もありました。これは、後から振り返ってみるとなるほどと思えました。
私自身も出場選手として会場にいるとすると、お互いに緊張が伝播するだけ……あるいは、私が緊張をほぐす役に回ってしまい、私自身の集中が不十分になる可能性が高いです(笑)
私が”出場経験のある観客”という立場でその場にいたことで、当日の出場者たちは気兼ねなく緊張を吐露することが出来たのかな、と。
出場しない試合にも足を運ぶと、仲間のためになれて気持ちが良い!という貴重な体験でした!!今後もちょくちょく足を運びたいですね☆
道具を変えて好影響!?
7月末ごろに、新しいキックミットを買いました!
WINDYの『KP-10 キックパッド(大)』という商品です!!
WINDY KP-10 キックパッド(大)
— イレブンワークス@ダイエット! (@elevenworks11) 2025年8月24日
プロ選手の公開練習動画や、ジムの練習風景動画などで見かけるミットです
初心者からプロ中のプロまで使ってるから、いつか手に入れてみたいと思いながらジモティーをチェックしていたら…ついに来た!ということで手に入れました🤗 pic.twitter.com/HtYDiCbW1o
ポストにも書いた通りなのですが、超初心者からプロ中のプロまで使っている商品でして……安く、状態の良いものが中古市場に流れてくるのを待っていました!!
余談ですが、ジモティー出品者は個人ではなく店舗でした。しかも、何でも取り扱う中古雑貨店ではなく、高級家具店!!
お店いわく『大口の家具持ち込みと同時にちょっとしたものを買い取ったためたまたまあるだけで、通常は格闘技用品の買取はしていない』とのこと!ラッキーでした!!
まだ他にもなかなか状態の良いグローブ等いくつかありました……状況がマッチすればすべて買いたいくらいでしたね(笑)
さて、このミットですが、とにかく蹴り心地が良い!!
表面が柔らかいのですが、しっかりと弾力があり、極厚なのでかなり強力なキックも受けられます!特に片方だけでローキックを受ける時に実感しますね!
元々持っていたパンチキック兼用ミットもめちゃくちゃお気に入りなのですが……

クリーンヒットしたときの感触は最高で、固さもありスネが鍛えられそうで、1番気に入っている格闘技用品の1つ。しかし、昨年10月に膝を痛めて以来、少し違和感を覚えるようになりました。
ジム会員同士でお互いにミットを持ち合うと、それぞれ構え方や高さが違います。
特にミドルキックを蹴る際に、受け手側が蹴る側に対して正面気味に構えた場合。蹴る側が、受け手に合わせて正面気味にミドルキックを当てればそれで良いのですが、側面を狙ったキックを打ってしまった場合……キックの威力が奥側のミット(右ミドルの場合、受け手側が左手に持ったミット)に集中してしまいます。せっかく相手が2つのミットを構えてくれているのに、1つしか蹴っていないような状態です。
2つのミットを同時に蹴り込むことが出来れば、足首付近と膝付近が同時にミットに当たり、良い音と蹴り応えが発生します。しかし奥側しか蹴れていないと、足首付近だけにキックの威力が全部乗り、膝付近は押さえが無くフリーな状態です。
この瞬間、膝関節がぐらつくのです!!
膝の調子が一進一退を繰り返す中、”一退”がいつ起きるのかに注意した結果、ここがそうだと分かりました(汗)
では、新しいミットはどうか?と言いますと──
上記と同様に、奥側の1つだけを蹴ってしまった場合でも、蹴りがミットに柔らかく沈み込み、結果的に2つに脚が当たるのです!このおかげで膝がぐらつかず、ケガの回復が一進一退しなくなったのかな、と。
そんな実体験から、膝や足首、股関節など関節にトラブルがある場合、ミットを柔らかい物に変えてみては?ということをおススメしたいですね!!
まあシンプルというか、当たり前と言えば当たり前なのですが(笑)
そもそも、ミットを何種類も自前で持っている人は多くないかもしれませんね……ジム備品のミットが硬さ別で揃っていれば、柔らかい物に変えてみるのが良いかもしれません。ご参考までに!!
今回の作戦
新しいスタイルが見え始め、ケガの調子も良くなってきて──
8月は試合に出よう!具体的な作戦を練ろう!という気持ちが出来てきました(笑)
というわけで……
ヒールローテーション
冒頭でも1つ動画を紹介しましたが、私は今『ランバー ソムデート M16 🇹🇭』というYoutubeチャンネルを1番参考にしています!
日本のリングでも人気を博した、元ルンピニースタジアムの上位ランカー…何より今私が1番参考にさせてもらってる"ランバー・ソムデートM16"氏
— イレブンワークス@ダイエット! (@elevenworks11) 2025年8月27日
そのお弟子さんが日本で初試合😳
大注目です🤩
ランバー氏をいかに参考にしているかは今書いているブログ記事で沢山出る予定🤣https://t.co/CCn3wb04CI
日本でも度々試合を行い『日本人キラー』の異名を取った方です!!
かなり背が低い方で、パンチを多用し、攻撃的──私が参考にしたい要素が詰まっている選手です☆
そんなランバー氏のローキックの動画を何度も繰り返し見ています。
動画の1:18頃からの、インローの際の軸足の使い方の話です。
まず、前重心で後ろ足の踵を上げた”ムエタイ・フォワード”の構えを取ります。
後ろ足のつま先、膝を前方に向け、やや前傾姿勢で、いつでも前に進み出ることが出来る状態です。
この後ろ足の、踵を内側に捻る(右回転、膝が外を向く)と同時に地面につく(足が全部つく)。その際に重心も右足に移します(前傾から、やや後傾になる)。
……カッコ書きが多くなっていることから、動作の複雑巧妙さをお察しください(笑)
複雑さの解説に踏み込むとドツボにハマりそうなので(汗)なぜこれをやるのかという話に切り替えます(笑)
簡単にまとめると、インローが速く、重く、楽に蹴れるようになります。しかも、攻撃の起点として相手に最初に意識させる技にして、その後はフェイントにしてどんどん派生させることが出来ます!!
良いことづくめ!!デメリットは習得難易度くらいしか思いつかないので、かなり根を詰めて練習しました。私はジムに多めにいく分、家ではあまり運動をしませんが、この練習に取り掛かった頃は家でも椅子の足を蹴っていました(笑)
後ろ足の”踵の回転”が重要なので、これもヒールローテーションと名付けてみました☆
ゾーンディフェンス
これは、私が社会人になりたての頃に初めて通ったキックボクシングジムの先生に教わった概念です。
その後いくつかのジムに通ったり、多くの格闘技Youtubeを見てきましたが、同じ表現をする方はいなかったので、先生オリジナルの名づけというか括りなのかもしれません。
具体的にはどんなものかというと……実は上の動画の中に出ています!!
歩くときに左手を振って左足を出すのと同様に、左足で蹴りたければ左手を振ります。動画の初めの方では単純に左のインローキックの予備動作として左手を振っていますが、5:49頃から「蹴る時、手はどうする?」という話になり、ランバー氏が手本を見せます。ここが”ゾーンディフェンス”です!!
相手役にジャブを出させ、それを左腕で払いのける動作を、インローの予備動作と兼ねています。動画上では実際にジャブを出させていますが、これは相手のジャブを待たなくても良いわけです。自分からインローを蹴る時も、同じようにジャブが来る軌道に腕を出す。すると相手は、パンチを真っ直ぐ打ち込みたいのに腕が邪魔で、そもそもパンチを打ちに行きづらい状態になります。
既に向かってきているパンチに対して、腕を畳んで受ければブロック、手のひらでさばけばパリング、頭を振って躱せばヘッドスリップ……と様々な防御技術がありますが、ゾーンディフェンスの場合は、攻撃の軌道を塞ぐことにより、そもそもの攻撃を発生しにくくするという効果があるのです!!
補足として……ゾーンディフェンスは特定の動作ではなく概念なので、このインローの際の手の振り方に留まりません。その他の具体例としては、パンチラッシュに行ったものの相手のディフェンスが硬く、一度仕切り直そうと下がる際にただ下がるのではなく、手のひらを前に伸ばしながら下がる。これもゾーンディフェンスです。
また、昔のジムで習った例はユニークでした。ワンツーを多用する相手に対し、両手を重ねて突き出す!さらにその両腕の間に頭も入れてしまいます(上半身が水泳の”蹴伸び”のような形になります)。
これで相手の肩の正面ラインは完全に潰れ、ワンツーを打ちようがありません!また、フックを打っても腕に阻まれます。頭を前に傾けて両腕の間に入れてしまっているので、こめかみも顎も狙えません。
しかしアッパーや膝蹴りなど、真下からの攻撃にだけは注意です!!
この蹴伸びゾーンディフェンスで一気に相手を突き飛ばすように後ろに押し、キックで追い打ちするのが定番とのことでした☆
2つを合わせて作戦に
ヒールローテーションも、ゾーンディフェンスも、インローキックを打つことに絡めて説明してきました。というわけで、今回の作戦はインローキックが中心です!!
とはいえ、まずはローキック……などと考えているとまたスロースタートになりかねません。ましてや、こちらがスロースタートになるだけならまだしも、相手がパンチで速攻を仕掛けてくるとしたら……一瞬で飲み込まれる可能性もあります!
というわけでまずは基本中の基本、ジャブから。このジャブに関しても、ランバー氏の動画から新しい気付きを得ました。リラックスから腕をしならせ、拳のどこを当てるかもさほど気にせず──表現が難しいのですが、腕のしなりでグローブを前に飛ばして、グローブの固さ、重さを伝えるだけで良いということなんじゃないか……と、現時点では解釈しています。この解釈によりジャブが速くなり、スタミナ消費も減りました☆
ただ、去年の試合に臨む際にもらった先生からのアドバイスは「速さ重視の軽い攻撃は、短期決戦のアマチュア試合に向きません。グローブが大きいし、ヘッドギアもあるので気にせず踏み込まれるリスクが大きいでしょう」とのことでしたので不安もありました。
速いジャブを多く打っていきたいのですが、その中で相手に「このジャブは喰らっても良いな」と思われてしまったら、一気に踏み込まれます。その踏み込みにローキックを当てられれば……というのが理想の形ですね!また、一応ジャブを挟むので、ローキックしか打たないよりは相手のパンチも遅くなるはずです(汗)
ジャブ、コンパクトなワンツー、相打ちになりにくいように頭を左に傾けてのストレート等、直線軌道のパンチを多用してキックを打てる間合いを確保しながらなるべくたくさんインロー。
機を見て敏に打つ、その速さをヒールローテーションで実現。
多用しても潰されにくい防御面をゾーンディフェンスで確保。
これで、インローを打ちまくる作戦が整いました!!!
しかし、2分2ラウンドのアマチュア試合において、インローキックでダメージを与えて倒し切るのは現実的ではありません。インローは「ウザい、気になる!」と思わせるために打ちます!!気にさせたところで、先述した”派生”に繋げます☆
一番単純な派生は、キックの高さを変えること。左のインローを蹴るところを、ミドルキックに変えるだけです。これだけでも、パンチが得意な相手には効果大。
パンチ主体の選手が、得意なパンチを早くどんどん当てていくには、ディフェンスの動きを最小限にしなければいけません。例えばインローのディフェンスなら、足を床に付けたまま膝を内側に入れるだけ。丁寧にディフェンスするなら、前足を上げてインローを防ぎ、相手のキックの高さ次第ではそのまま脚を持ち上げてミドルも防ぐことが出来ます。しかし、脚を一旦上げるとディフェンス→攻撃のタイミングが遅れます。パンチャーはこれを嫌うため、膝を内側に捻るだけのインローディフェンスを採用しがちなのです。
インローを早くさばいてパンチで反撃できる!と思わせて、同じフォームから左ミドルを出せれば狙い通りです!!
同じフォーム、という話の続きになりますが……しっかりとゾーンディフェンスをしながらのインロー、ミドルを当てていくと、ゾーンディフェンスの”腕振り”(上述の、左腕でパンチの軌道を払う動き)に相手が反応するようになります。この”予備動作をあえて見せつける”ことで左のキックを意識させ、別の技を狙います。
左腕を、右から左に振る──この動作を行うと、自然と右手で矢を引いたような半身になります。つまり、右の攻撃を打つ”溜め”ができている状態です。
ですので、右のどんな攻撃にもつなぐことができます。
インローをたくさん蹴って、膝を内側に入れるディフェンスを意識させてからの”腕振り”右ロー。
インローの代わりに左ミドルを見せているなら”腕振り”右ミドル。
左の蹴りの上下を意識させられたなら、”腕振り”右ストレートが入りやすくなります!!
直線パンチで相手の速攻を牽制、インロー多めで布石を打ち、そこから展開させる……複雑すぎない作戦になってきている気がしますよ!!(笑)
(作戦を複雑化させると”仮定”が増えてしまい、その通りにはまらないと何も出来なくなるリスクがありますよね(汗)
過去最強の相手襲来!?作戦微調整!
作戦がまとまりつつある中、いよいよ対戦相手の情報が耳に入ってきました。
なんと今回の対戦相手は……ジムの強化選手とのことです!!!
もちろんプロ選手というわけではありませんが、プロになるべくジムから全力サポートを受けている選手です!!!
正直なところ……「ジム代表……なぜそんな強豪を俺と当てるんです……?」と思わずにはいられない(笑)
まあ、そんな彼の相手が務まるのは自分しかいないということだろう!と、気を取り直すことにします(笑)
それはさておき、一般会員である私を鍛えてくれる先生たちですが、今回の対戦相手の彼とももちろん手を合わせています。ただ、私と対峙する際は”先生モード”ですが、彼と対峙する際は”選手モード”で激しくぶつかりあっているので、鍛え方が違うのは言うまでもありません(笑)
そんな先生たちが、ぶつかり合って得た彼の情報を教えてくれました!多分私の情報は向こうに行ってないと思いますが、これくらいはハンデということでいいでしょう(笑)
K先生
「バックボーンに別の格闘技が無いピュアMMAファイターで、ワイドスタンスでフットワークが速い。インローは膝を内に入れて小さくディフェンスし、素早く踏み込んでくる突進力がある。これを踏まえると、インローを布石にするのは難しいでしょう。
インローを見せるのは少なめにして、早い段階(いきなりでも良いかも)で右ロー、左ミドルを打つ方が良い。MMAではミドル連打する人はほぼいないので、慣れていないでしょうから有効。MMAファイターはミドルキックをカットしないことが多いため、左ミドルを狙う位置としては、腕の高さを蹴らず、腰の少し上、ひじの下を狙うこと。
とにかく前に出てくるタイプ。下がりながらのローなどは、ますます詰められるのでやめたほうが良いです。
右のパンチを強振してくるので、左のガード意識をしっかりと。右のパンチに左ミドルを合わせられれば理想的です。
まあ……キックを狙うより殴り合ったほうが早いです。ケンカしに行きましょう!」
J先生
「ミドルが1番入ります。ムエタイスタイルでミドルを強振していけば良いんじゃないかなと。
パンチに付き合うと強いし、頭を振りながらリズムに乗ってくるので良くないでしょう。
前に出てくるので、フェイントを見せるような動きをする暇が無いかもしれません。
単発で強いミドルを振ってみてから考える。当たらなかったらジャブからなど、散らすところからやりなおすといいでしょう」
二人の情報を踏まえて
前に出てくる!パンチを強振してくる!これは間違いなさそうです!
私が最も苦手とするタイプですね(汗)
インローを布石にし、フェイントから展開していく流れは使えないかもしれません……。
まずはミドルキックをしっかりと強振すること。個人的にも自信がある攻撃なので、防がれようとこれを当てていかなければどうしようもありません!
キックを食らいながらでも前に出てこられたら、ワンツーで止めたいところ。フックを振り回したりすると、その円軌道の内側に入られるかもしれないので直線攻撃で突っ張ります。
それでも逃げられず、ロープ際やコーナーに追い詰められてしまったら……
左フックの2連とフットワークを合わせてエスケープ。これは参考動画がありますのでご覧ください!
動画の2:08頃からのテクニックです。
プロ選手の試合などを見ていると、コーナー際からでも鮮やかに1発で位置を入れ替えていたりしますが……それはプロの技術あってこそ!自分レベルに落とし込み、より確実な方法をとります!
キックを当てる!パンチが来たら突いて返す!それでもダメなら横回り!!この繰り返しで、相手の出足が鈍ったら……
”アンテナムーブ”と名付けてみた動きからの展開を試してみたいなと。
2:55頃からの動きです。
パンチではない、前手伸ばし。相手が自然に構えている前手を触ることが出来れば、どの攻撃も打ち込める間合いです。(注:リーチ差が大きかったり、相手の構えが特殊(例:前手をかなり伸ばしている)場合はこの限りではありません)
注意点として、パンチではないので、踏み込みもしません。踏み込んでようやく触れる距離だと、その後を当てるにはさらに大きく踏み込まなければならないからです。
試合直前ごろからマススパーに導入しての感想なのですが、手数が少ないスロースターターにはとても使いやすいです。一方、こちらの様子を見ずに仕掛けてくる相手にはそもそも出す暇がありません(泣)
ですので……今回の相手には出せない可能性が高いです!自分のキックを脅威に感じて、いったん様子見に回ってくれるかどうか!?相手の出足が鈍り、自分が落ち着いて攻めを組み立てることができるところまで行ったなら……もう半分勝ったといえるでしょう。それは希望的観測すぎますね(笑)
立ち回りをまとめると……
左ミドル→迫られたらワンツー→それでも迫られたら左フック+左ステップの2連
蹴りでプレッシャーを与えることが出来、相手の出足が鈍ったら……”アンテナムーブ”からの組み立てで勝負をかける!!
こんな感じです!アンテナムーブの部分は”仮定”なので、相手の出足が鈍らなければ、作成内容はさらにシンプルになります!作戦は複雑になりすぎないほうが良い!というのは上述の通りです☆
いざ!
いよいよ試合当日です!!
今回の試合相手は、ダブルヘッダーの2試合目で私と対戦します。おそらくですがジム代表から「一般会員が相手なら1日2人くらいサクッと倒せ!それがお前のノルマ」などと言われているのでしょう(笑)
そんなやり取りがあったのかなかったのか……真相はわかりませんが、彼は1試合目を豪快KOで締めました!!
K先生「あいつ強くなってんな……イレブンさん、思い切っていくだけですよ!胸を借りるつもりで!!」
この期に及んで技術論を言われても仕方がないことはわかっているのですが、この励まし方はちょっとアレですね……フラグっぽいというか(笑)
しかしビビっていてもどうにもなりません!!
腹をくくってリングイン!
セコンドについてくれたK先生「さっきの試合みたいに、いきなり仕掛けてきますよ……集中して!!」
そしてついにゴング!!!
さて、試合結果は冒頭でお伝えした通りです。私の一挙手一投足すべてを文章で説明しても、説明し切れてしまいます(笑)ですので、してみようかなと思います!!
まず……想像に反して相手はいきなりは接近してきませんでした。これは「次はじっくり倒せ」とでも言われているのか、はたまた1試合目の疲れからか──どちらにせよ、速攻を仕掛けてくる相手が苦手な私にとっては幸運!!
まずは軽いジャブを空間に向かって振り、ファーストアタックとして左ミドルを選択。強烈にヒットさせることが出来ました!
こちらとしては結構手ごたえがある左ミドルでしたが、相手は特に意に介さず。同じように左ミドルを返してきて、私はそれをブロック。ありふれた立ち上がりです。
続いて、私はジャブから右ロー。ジャブから入っていることで、相手もまだ頭から突っ込んでは来ません。また、ローキックも一切のディフェンスを受けず、クリーンヒットしました。
ここで私の右足は重要な情報をキャッチしました。ローキックをカットされなかったので、蹴った足に痛みこそありませんでしたが……相手選手の恐ろしいまでの”筋肉密度”を感じたのです……。
現に相手はローキックをクリーンヒットされながら、前進してきています。そこに私は左のミドルハイを合わせているのですが……下がりながらの攻撃になり始めています。
もう少しでコーナーに背中を付けるところまで来てしまっています。そこで私は大きめのジャブ2つ。また少し様子見の立ち位置にいる相手に右ローキックを当てました。
今度のローキックもカットはされませんでした。しかし、MMAらしく少し体重を落としながら太ももの筋肉で受けつつ、前進しながらのジャブを2発返してきました。ここでかなり間合いを見定められている感覚がありました。
私はコーナーから脱出しようとしたのか、やや左に体重移動しながらの左ミドルを放ちました。相手の前進に合わせた動きになるので、動かされている感覚がありました。動画を見直していると慌てている様子がありありと。そして、右ミドルを打ったのですがこれを空振り。直後に構え直す動きを入れたのですが、この縫い目にKOパンチが飛んできました。
右フック。冒頭で書いた通り、試合開始から約20秒。彼にとって、5発目の攻撃。ヒットした攻撃としては1発目。たったこれだけで勝負が決まったのです……。
振り返り、反省点
正直なところ……くよくよするタイプの反省点はありません(笑)
ぶっちゃけ、彼とはレベルが違いすぎたのではないかなと(笑)
短すぎた試合にはなりましたが、すべての動きを振り返ってみて……私はやるべきことはやっていると感じました。
ジャブを使って飛び込ませないようにして、左ミドル。良い位置で当てることが出来、かなりの力が伝わりました。ミットに向かって反撃を恐れず全力で蹴る……いわゆる”キックの威力の理論値”近い攻撃力があったと思います。
その次の攻撃である、ジャブ→右ローも同じでした。しかしこれらを体で受け止められ、前進を止められませんでした。
その後ややコーナーを背負い気味になった時も、しっかりとしたジャブを2発置いたのは悪くない動きだと思います。またすぐ右ローにつないだのは安易だったかもしれません。
この右ロー後の相手のジャブ2発。ここで”仕留められる間合い”を測られた感はありますね。
その後の左に動きながらの左ミドル。これは、せっかく左に動いたのであればそのまま一気に左に抜け、コーナーを脱出できていればよかったかもしれません。
そして最後の右ミドル空振り。これは”慌てて打たされている”ので空振りとなってしまいました。しかし私は、空振りの後に右手を相手方向に伸ばして直線ラインをカバー。上述した『ゾーンディフェンス』を使いながら、安全に構えに戻ろうとしました。
空振りした右足が軸足である左足の左前側に落ちた瞬間、私は右手を前に差し出して、直線パンチのラインを塞いでいます。右手を出したまま右足を構えの位置に戻し、右手を引くと同時に左のガードを上げる……この瞬間でした。ここに、相手の右フックが突き刺さりました。
左手が上がってきて、体にくっついて強固なガードとして成立していれば防げたかもしれません。左手は、低い位置から上がってきている真っ最中で、まだ守りの意図を帯びていないものでした。ただ、高さとしては邪魔な位置にはあったので、その外側を打ち抜いた右フックが素晴らしかったと言わざるを得ません。
上記の空振りの後の動きを、後退しながらできていれば良かったかもしれません。しかし、私はすでにコーナーに追い詰められていました……。
そもそも、これまでの攻撃が相手の脅威にならなかったため、躊躇なく踏み込まれ、右フックを受けました。もし私のキックが脅威であったなら、空振りの後もう少し間合いに余裕があったはずです。
……というわけで、考えれば考えるほど、相手の凄さに目が行ってしまうな、と(笑)
まとめ
一瞬で天井を見上げさせられ、わけがわからないうちにリングを降りていました。しかし、記憶が途切れているのはほんの数秒。映像を見ずとも試合展開のほぼすべてを思い出せますし、さかのぼって記憶が無くなったりはしなかったようです。
ダメージが溜まって溜まって、最後には吹き飛ばされ失神……となってしまうよりもはるかに軽く済んで良かったかもしれません(笑)
今回はなかなかいい準備が出来ていましたし、わずかな本番の間でも出来る限りの強い攻撃、良い攻撃を当てることが出来ました。しかしやはり、一般会員の範疇では……確実にプロになる、それだけではなく、プロの世界で常勝を目指すために鍛えている相手には脅威を与えられないという現実にぶち当たってしまいました……。
ただ、自惚れるのであれば……ジム代表は、私を「一般会員の上澄み」と見ているからこそ、プロの卵と当ててくれたのだと前向きに解釈することもできます!
自分の努力の質、量は自分が一番わかります。それが全く通じないということは……!
そんな高みの世界の片鱗を見せてもらえて、光栄と思う部分も大いにあります!!
ただ、次回は「どっちが勝つんだろうか?」と思えるような相手と戦いたいです(笑)
とにかく、レベルが違いすぎてへこむ資格もないというか……とっくに切り替えて楽しみながら次を見据えてますということを最後に申し添えて、今回は終わりとします(笑)