イレブンワークス

~主夫→起業のキセキ~

「何目指してるの?」この言葉、どう感じますか?

こんにちは!イレブンワークスのイレブンです!!

 

突然ですが、表題について。

趣味にのめり込んでいることを人に話すと「何目指してるの?」などと聞かれることがありませんか?

特に手間暇がかかることを趣味にしている方は、より共感いただけるかもしれません。

 

今回は「何目指してるの?」という言葉をどうとらえるかについて、コラムというかエッセイ的なものを書いてみようと思います。

そのいきさつはというと──

 

私は、先日『X』で表明した通り、1月14日にアマチュアキックボクシングの試合に挑戦することになりました(負けてしまいましたが、最高の経験になりました!試合についても記事にします)。

日々の頑張りに、より具体的な目標が出来たので、ますます頑張れるようになったのですが……もし試合出場を決心しなかったとしても、私は結構それなりに頑張り続けていたことでしょう。

イレブンワークスとして起業する前。試合出場など微塵も考えていなかったころの気持ちを、私は別のブログに書いていました。そこに加筆修正をして、当ブログにも履歴として、まさしく「ウェブ・ログ」として書いておきたいと思ったという次第です。

 

という事で、そんなに細かく段落も分かれませんが目次を。

試合に出ないのになぜ頑張る?

そもそも私はK-1直撃世代で、スター選手たちに憧れ、自分でも始めるようになったという経緯から、キックボクシングというスポーツ及び、プロキックボクシング界隈そのものをコンテンツとして楽しんでいます。

どうせなら体つきもカッコよくしたいと思い、有名ボディビルYoutuberの動画を参考に家での筋トレも。

このあたりは過去記事に詳しく書きましたので、お時間ございましたら☆

 

elevenworks.hatenablog.jp

 

やりたいことを詰め込んでいった結果、気が付くと週5で運動することになっていました(笑)

1週間の運動スケジュールが以下の通り。

 

月曜:自宅筋トレ45分

火曜:格闘技ジム2時間

水曜:格闘技ジム2時間

木曜:自宅筋トレ45分

金曜:休養日

土曜:格闘技ジム2時間半

日曜:休養日

 

イレブンワークスとして起業する前は、ブログのサブタイトルにもある通り、主夫という身分でした。それなのにこの運動ボリューム……。

働きながらもっと運動する方もおられるでしょうが、ジム内でも珍しいほどの運動量のようです。

まさに「何目指してるの?」と言われてもおかしくないし、自分でもそう思わなくもない状況です(笑)

 

ある日、ジムでいつも通り全力で頑張って、息も絶え絶えになっていたところ、20歳過ぎくらいの兄さんが――

「失礼ですけど、おいくつですか?」と。

「35歳(当時)っす!」と答えると、

「マジっすか!?何目指してるんすか!?」と驚かれてしまったという事がありました(笑)

「いや~必死こいてやってるだけっすね~趣味っす~」とかなんとか、適当に答えたんじゃないかと記憶しています。意外に思われて驚かれたということは…若く見られたのかもしれません!(願望が入ってます笑)

 

また別の日の話です。一通りジムで頑張って、居残りで縄跳びまでやったところ、ジムの先生が「ストイックっすね~。何目指してるんですか?」と(笑)

「なんなんでしょうね!ハハハ!!!」とこれまた適当に返すと、先生が「ジムの別の支部の会員さんにも、イレブンさんみたいに頑張る人がいるんですよ。その人は『○○支部で強い人がいるっていう評判になりたい』って言ってましたよ」と。

そう言われると自分はどうなんだろう。適当に答えてばかりだったのですが、この時改めてその場で考えました。自分がなぜこれほど頑張るのかを、自分と似た人がいるという事を噛みしめながら言葉にしてみたのです。

「…シャドーボクシングとか、ミット打ち、マススパーリングをカッコよくこなしたい。『良い感じにキックボクシングが出来ている人』と思われたい…ですかね…」

形になった言葉はこんなものでした。時間をかけて自分の気持ちを掘り下げればもっと出てきたかもしれませんが、練習終わりの雑談に過ぎませんし、熱弁してしまってもTPOに合わなかったと思うので、この場面ではこんなものかなと。

果たして先生の返事は――

 

「そのくらいならもう出来てますよ」

 

嬉しい。この言葉は嬉しかったです。

そもそも自分の目的がものすごく漠然としていて、要するにキックボクシングの練習全般において、何となくカッコ良くなれていると良いな、というものでした。

そのぼんやりとした物を丸ごと認められたような気持ちでした。

具体的なテクニックを一つ一つ褒められるのも非常に嬉しいのですが、それが積み重なって、全体的に何となくカッコ良くなってきた、ということなんだろうと前向きに受け取らせてもらいました。

ひょっとしたら「もっと高くて具体的な目標を目指せるのに、その程度なんですか?」という意味も込められていたかもしれません。例えばいついつまでに体重や体脂肪をどれだけ落とす、だったり、試合出場を目指す、などなど。

しかし、それは私には関係ありませんでした。

良く『手段と目的をはき違えるな』と言われたりします。何らかのわかりやすい成果を目的として、その達成のためにコツコツと活動、すなわち手段を積み重ねるのである、と。

私は、キックボクシングを始めた時、何キロ痩せるとか、試合に出るとかの具体的な目的は設けませんでした。

強いて言うなら、初めの方に挙げた「体つきをカッコよくする」や、聞かれて初めて気が付いた「なんとなくキックボクシングが様になっている姿」……要は『カッコつけ』が目的だったのかもしれません(笑)

更に言及するなら、パンチやキックの一つ一つのフォームや、無理のない連携、あるいは無理がある動きをあえて行うその意図などを知っていくことで、競技そのものの面白味を深く理解していくこと。

あるいは、おこがましいかもしれませんが、動きのお手本となる憧れのプロ選手たちの世界を、ほんの少しだけ覗き見できるかもしれない……というミーハー心も目的のひとつ(笑)

競技としての面白さにハマったり、プロ選手のマネをして楽しむ――キックボクシングというコンテンツに触れること自体が目的だと言えるかもしれません。

「何目指してるの?」というセリフはなぜ発生するのか

ここまで来てやっと表題についてです(笑)

「何目指してるの?」と言われるのはどんな時でしょう?

誰が、誰に、どうしてそれを言うのでしょう?

 

今回の私の場合。私に「何目指してるの?」と聞いた先述のお二人は、ともに試合に出場している現役バリバリの選手です。ですから、次の試合に勝つ、勝ちを積み重ねて新しいステージに向かう……などなど、何を目指している、という自分の答えが明確です。

なので、私のような、それなりの年齢でまあまあな強度で頑張る人を見て「そこまで鍛えたなら、披露の場、競争の舞台に出たいでしょう?」と考えるのだと思います。その当てが外れたから「じゃあ何が目的なんですか?」と純粋に疑問に思うのではないか、と。

私としては、先述の通りなのですが、キックボクシングというコンテンツに触れていること自体が楽しく、そのためにまあまあハードに頑張れるわけです。

 

「何目指してるの?」と聞きたくなる心理はどこから来るのか。それは、成果主義、報酬主義、目的意識がはっきりした人の方が世の中多数派──あるいは、はっきりものが言える性格だからなのかな?と。

「いやそんな日ごろから目的意識はっきり持って頑張ってないよ」という人も、もし仮に明日から何か頑張らなければならないとしたら、その目的を定めたり、報酬を知りたいと思うのではないでしょうか。ですから、今頑張っていることが特にない人も、ここで言う多数派?に当てはまる可能性があると思います。

先述のお二人は、一切悪気なく純粋に疑問で、私に問いを投げかけていると思います。しかし時に「そんなことして何になる?」と蔑みをもって用いられる問いでもある──と個人的には感じています。ディープな趣味人なら、何となくご理解いただけるのではないかと思います(笑)

 

この問いを投げかけられた時、受け手側は何を感じれば良いのか。

私なりの答えを最後に記して、締めくくりとします。

『ピュア』

夢中で楽しんでるだけなのに、突然「何目指してるの?」と聞かれた時――

それは、わかりやすい目的や報酬がない割には頑張れている時。

人には想像がつかない理由で頑張っている時。

そのコンテンツに触れること自体を楽しめている時。

そんな時を過ごせている私やあなたは素晴らしい。

もしかしたら「何目指してるの?」という言葉には「何考えてんだかわかんねェよ」というニュアンスが含まれているかもしれません。

しかし、構う事はありません。堂々と胸を張って「ハマっちゃってて…」とか「好きなんすよね」とか言っておけばいいのです。「オタク気質で……凝り性なんすよ!」なんかでもいいかもしれませんね。

むしろこのセリフが聞けたなら、自分の『ピュアさ』を誇っても良いんじゃないかなとすら思うのです。

こんなところが、この話の結論になります☆

おまけ(番外編)

個人的に、アマチュア大会出場を決めて以降は、自分自身も明確に目標を持つ側になったという気持ちです。とはいえ、いい大人が一銭にもならないアマチュアの試合を目指していくのは、見る人から見たらまだまだ普通に「何目指してるの?」の範疇かもしれませんけど(笑)

今回の記事は、目標が無くても頑張れていたこれまでの自分の気持ちを形にするためにまとめました。どちらも自分にとって大切な心の模様というか、姿勢というか──。

目標を持って臨んだ先日の試合には負けてしまいましたが、叶うことならまた次回、新たな目標に向かって努力してみたいです☆

 

さて、おまけですが……「何目指してるの?」に対しての別解を例示したいと思います(笑)

記憶ベースで話すので流れが正確ではないかもしれませんが、女子プロ格闘家が『X』(私が投稿を見かけた頃は、まだ『Twitter』でした(笑)に投稿した内容です。

女子プロ格闘家はあまりキャリアが開かれていないという背景や、もっと女性らしいキャリアがあるだろうという偏見などから、彼女には数えきれないほどの「何目指してるの?」が投げかけられたそうです。

その都度自らのキャリアプランをいちいち説明するのはとても大変という事は容易に想像できます。長くならず、雰囲気を悪くもせず……あるいは「コイツには何を言っても無駄だ、孤高の求道者なのだ」と一発でわからせる『キラーワード』を求めていたのかもしれません。

そんな彼女がたどり着いた一言、それが───

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出典:漫画『北斗の拳

はい。問答無用ですね。

それではおあとがよろしいようなので、失礼いたします(笑)